世田谷区の保育園は何点あれば入れるのか【令和8年4月入園の実データ】
自分の指数が何点かは、計算すればわかります。そのあとに残るのが、「で、何点あれば入れるの」という問いです。
世田谷区は園ごとの内定指数(ボーダー)を公表していません。ただし、実際に入園した子が何点だったのかという分布は、オープンデータとして公開されています。この記事では、令和8年4月入園の実データを年齢別・地域別に読み解いていきます。
入園した子でいちばん多かったのは105点です
令和8年4月に入園した4,463人のうち、ちょうど105点だった子が42.8%を占めます。110点以上が31.7%で、この二つで全体の7割を超えます。
なぜ105に集まるのか。世田谷区は、週5日以上かつ週40時間以上働く保護者を一人50点と数えます。両親フルタイムで100点。そこに、育休明けに復帰する場合の調整指数+5が乗って105点になります。育休から復帰する共働き世帯が、ちょうどこの点数になります。
ただし、これは入園できた子の分布です。入れなかった方の指数は含まれていないので、「105点あれば入れる」という意味にはなりません。同じ105点でも、希望した園によって結果は分かれます。
年齢によって、分布の形が違います

入園した子のうち、105点に届かなかった(104点以下だった)割合を年齢別に並べると、こうなります。
0歳児クラス ── 8.3%
1歳児クラス ── 4.9%
2歳児クラス ── 30.1%
3歳児クラス ── 30.8%
1歳児クラスは、105点に届かなかった子の割合がいちばん低くなっています。入園した1,783人のうち、105点に届いていなかった子は4.9%。裏を返せば、95%は105点以上でした。両親フルタイムで育休明けという形が、このクラスでは下のほうに位置することになります。
一方で2歳児クラスになると、30.1%が105点未満で入園しています。割合でいえば6倍以上の開きです。
ここで気をつけたいのは、この数字だけでは「1歳児クラスがいちばん入りにくい」とは言えないことです。分かるのは入園できた子の点数であって、何人が申し込んで何人が入れたかは含まれていません。年齢ごとの入りやすさを比べるには、募集枠と申込者数のデータが別に必要になります。
同じ区内でも、地域で差があります

世田谷区は世田谷・北沢・玉川・砧・烏山の5地域に分かれていて、分布も地域ごとに公開されています。1歳児クラスで、105点に届かなかった子の割合を地域別に見るとこうです。
玉川 ── 1.0%(405人中4人)
北沢 ── 3.8%(261人中10人)
烏山 ── 5.6%(286人中16人)
世田谷 ── 5.9%(493人中29人)
砧 ── 8.6%(338人中29人)
玉川地域の1歳児は、105点未満で入園できたのが405人中4人でした。同じ区内でも、どの地域の園を書くかで分布が変わるということです。
105点を超えるには
基本の100点は働き方で決まるので、あとから動かせるのは調整指数のほうです。主なものを挙げます。
きょうだいが在園中または同時申込み ── +5(多胎児は+6)
認可外保育施設などに有償で預けている ── 月96時間以上で+6、月48時間以上で+5
ひとり親世帯 ── +20
入園希望月に保護者のどちらかが単身赴任 ── +3
単身赴任の+3には、会社の命令によるものであることや一定期間続くことなどの条件が付きます。別居して働いていれば自動的に付くわけではありません。
ここでひとつ、誤解されやすい点があります。認可外に預けている場合の加点と、育休明けの加点は、単純な足し算にならないことがあります。区の規定には、この二つを重複して適用せず高いほうだけを使うという定めがあります。ただしこの定めには、「育休対象児以外の申込児に限り適用する」という限定が付いています。105点に+6が乗って111点になると考えるのも、必ず1点差になると考えるのも、どちらも確実ではありません。
実際にどう扱われるかは、お子さんの人数や誰について申し込むかによって変わります。ご自身のケースは世田谷区で認可外に預けると認可の選考で有利になるのかで整理していますが、最終的には区に確認してください。
一方できょうだいの+5はこの制限の対象ではないので、105点に乗せて110点になる形があります。110点以上が全体の3割を占める背景のひとつと考えられますが、公表された分布には加点の内訳が載っていないため、その割合までは分かりません。
このデータの読み方で注意したいこと
もう一度整理します。これは「入園した児童」の分布であって、合格ラインそのものではありません。入れなかった方の指数は含まれていないので、「105点あれば入れる」という意味にはなりません。
また、園ごとの内定指数は公表されていません。地域別・クラス年齢別の分布までが、公開されている一番細かい単位です。
なお、入園児童数が10人未満のクラス年齢は、区側で内訳が【*】として非公開になっています。地域別でひとつでも非公開があると全区の内訳も【*】になるため、区全体の5歳児クラス(52人)も内訳が出ていません。5歳児が10人未満という意味ではありません。 この記事でも5歳児クラスは扱っていません。
まとめ
世田谷区で入園した子の中でいちばん多い指数は105点でした。とくに1歳児クラスでは95%が105点以上でした。2歳児クラスでは、105点未満の割合が30.1%になります。地域によっても差があります。
自分の指数を確かめたら、次は希望園の並びを考える段階です。指数の計算方法と調整指数の一覧は、このページの上にある指数の解説をご覧ください。見学の回り方や見るべきポイントは保育園の見学ガイドに、内定後にそろえる持ち物は入園準備リストにまとめています。
出典
分布の数値とグラフは、世田谷区「令和8年4月入園児童の選考指数分布(地域別・クラス別)」をもとに作成しました。割合は公表されている人数から計算し、小数第1位で丸めています(2026年9月2日確認、2026年9月25日に人数からの再計算で3か所を修正)。同区の統計資料はクリエイティブ・コモンズ表示4.0国際ライセンスのもとで公開されています。指数の規定は「保育のごあんない(令和8年9月発行)」P30〜32によります。
分布は令和8年4月の実績、指数の規定は令和8年9月発行の冊子によるもので、時点が異なります。制度は年度ごとに見直されます。最新の取り扱いは必ず世田谷区の公式ページでご確認ください。